MA910SR DC
匠の技、弦の響き
天然の道南杉を用いた独自のSAHPテクノロジーによる音響設計
弦楽器の音の忠実性をターゲットにした拘りのチューニング
【MA910SR DCの概要】
『MA910SR DC』は、イヤホンとして最もリアリティのある弦楽器サウンドの再現を目的として、ブランド初となる天然の道南杉を用いた独自のSAHPテクノロジーを開発、初採用したIEMです。
『MA910SR DC』は、イヤホンで最もリアリティのある弦楽器の音の再現を目指して開発した特別なIEM製品です。MA910SR同様、10mm径グラフェンコートダイナミックドライバーに、独自のセラミックオーディオテクノロジーによる新発想パッシブ型ツイーター「RST」(Reactive Sympathetic Tweeter)を搭載し、クラス最高レベルの広い空間表現はそのまま、従来品に搭載していたHDSSを廃し、代わりに樹木の持つハニカム状の孔を吸音材として用いる独自技術「SAHP」(Sound Absorbing Honeycomb Pores)を初採用。そして、今回目的とするサウンドとSAHPの適性がマッチした、日本の北限に育つ「道南杉」をフェイスプレート素材として選択し、拘りのチューニングを施してあります。ケーブルコネクターには低接点抵抗でロスが少なく接触における信頼性も安定しているPentaconn earコネクターを、イヤーピースにはフィッティングを重視したiSep02を採用しています。これら全て国内にて組み上げを行い、高品質でご提供します。プロのヴァイオリニストにも認められたMA910SR DCのサウンドで、至極の弦の響きを体感してください。
MA910SR DC開発背景「イヤホンで最もリアリティある弦楽器の音の再現」
Maestraudioの代表であり開発責任者でもある渡部氏は、自らアコースティックギターのフィンガーピック演奏を趣味にしています。「弦をつま弾く瞬間の摩擦音、弦が鳴り響くサスティンが好き」というのが彼の音の嗜好です。渡部氏は、2023年にヴァイオリニストの石川綾子さんと対談した際、彼女の熱意や人間性を通してヴァイオリンの楽曲に興味を持ち、石川さんの楽曲はもとより、ヴァイオリンの楽曲を愛聴するようになりました。ギターもヴァイオリンもボディは木材。その良さを活かして弦楽器のサスティンや音の広がりをイヤホンで再現出来ないか?渡部氏が出したその答えが独自のSAHPテクノロジーを採用した『MA910SR DC』です。弦楽器の持つ高域のサスティン、そして音の広がり、さらに弦が動き始める時の摩擦音など、リアリティのある弦楽器の音を出すため、SAHPを最適化しチューニングを施しました。MA910SR DCは、そういったコンセプトの元に生まれたイヤホンです。
セラミックスと木材、独自テクノロジーの採用
MA910SR DCは、MA910SR同様、10mm径グラフェンコートダイナミックドライバーに、独自のセラミックオーディオテクノロジーによる新発想パッシブ型ツイーター「RST」(Reactive Sympathetic Tweeter)を搭載し、クラス最高レベルの広い空間表現を実現しています。そして、MA910SR DCは従来品に搭載していたHDSSを廃し、代わりに樹木の持つハニカム状の孔を吸音材として用いる独自技術「SAHP」(Sound Absorbing Honeycomb Pores)を初採用。そして、今回目的とするサウンドとSAHPの適性がマッチした、日本の北限に育つ「道南杉」をフェイスプレート素材として選択し、拘りのチューニングを施してあります。
<RST(Reactive Sympathetic Tweeter)>
Maestraudioブランドが誇る独自の圧電セラミックス技術。「RST」(Reactive Sympathetic Tweeter)は、ダイアフラムの寸法や材質、支持方法により音質をコントロール出来る新発想のパッシブ型セラミックコートツイーターです。ダイナミックドライバーからの音波をダイアフラムに照射して振動を誘発、同軸上から外れても高音が効率的に前方に伝わり、シンバルやオルゴール等のように分割振動を有するのが特徴です。これにより、イヤホンという小型筐体ながらも広いサウンドステージを実現しています。
<SAHP(Sound Absorbing Honeycomb Pores)>
従来、イヤホンに樹木を用いる場合の設計要件は、構造材として筐体に用いることです。そのため、樹木は硬くて密度の高い材種が選ばれていました。また、同時にユーザーも杢目の詰まったモノを選択したい傾向にありました。樹木の繊維方向をフェイスプレートの水平方向に位置させて、筐体の後気室の吸音レベルを所望の音になるよう最適化する技術が「SAHP」(Sound Absorbing Honeycomb Pores)テクノロジーです。吸音の効果には音の雑味が消えること、サウンドステージが広がることなどの様々なメリットがあります。特に樹木による吸音は、ヴァイオリンやギターなどの弦楽器の響きをリアルに再現できます。ただし、吸音量の効率化には均一な繊維を持つ樹木の選定が必要であること、吸音量の最適化には吸音孔の深さと直径の設計が必要なポイントとなります。
<天然の「道南杉」をフェイスプレート材に採用>
樹木は吸い上げた水を、幹を通して効率よく枝葉に給水し光合成に結びつけています。樹木の維管束は細長いハニカム筒の集束体で、顕微鏡で観察すると綺麗なハニカム構造体であることがわかります。故に、木材は比強度が大きい(軽い割には強い)異方性材料として建築材などに多く用いられます。この「軽くて頑強」という特性を構造材として活かしてイヤホンを創るのが従来の考え方です。そこにフェイスプレートの吸音量の均一性を持たせるためには、樹木の繊維孔の均一化が条件になります。よって基本的には広葉樹ではなく針葉樹が適しています。繊維方向にねじれがあると吸音に不均一性が生じるため、ねじれの少ない弾性に優れた材質の樹木である「杉」を選択しました。Maestraudioは、日本国内の様々な杉を調達して調査した結果、日本の北限に育つ『道南杉』がSAHPに適していることが判明。そしてMA910SR DCでは「道南杉」をフェイスプレート材に採択し、樹木の繊維質に影響の少ない塗装を行い、イヤホンとしての音響性能向上を図りました。
※本製品は北海道森町原産の天然の道南杉を使用しており、その特性上、木目などの模様や色合い、風合いが製品ごとに微妙に異なります。これは製品仕様となるため、デザインを理由とした製品交換等は承ることはできませんので、予めご了承ください。また、木材部の表面にはSAHPテクノロジーによる音質維持と機械的強度を保つためにコーティングを施してありますが、杉は繊細な材質なので取扱にはご注意下さい。なお使用中において万が一小傷が付いた場合でも音質には異常はありませんので安心してお使い下さい。
Pentaconn earコネクター採用ケーブルと高フィッティングイヤーピース
MA910SR DCはリケーブルにも対応します。ケーブルはシルバーコートOFCとOFCのハイブリッドケーブルで取り回しの良さとニュートラルなサウンドを提供します。コネクターには低接点抵抗でロスが少なく接触における信頼性も安定しているPentaconn earコネクターを採用。イヤーピースは、フィッティングを重視して硬度を再調整したiSep02が付属します。イヤホンは全て国内にて組み上げを行い、高品質でご提供します。
※ご注意:リケーブルを行う場合は、本製品の仕様に適していることを確認してからご使用ください。本製品の仕様よりも精度の低いコネクターを使用した場合、コネクターの破損や接触不良を起こす可能性があります。リケーブルを行ってのコネクター破損やその他異常は保証の対象外となります為、十分にご注意、ご理解頂いた上でご使用ください。
【ヴァイオリニスト石川綾子様レビュー】プロのヴァイオリニストが認めたサウンド
『圧倒的な音の広がりに驚き、鳥肌が立ちました…!耳が喜んでいるとは、まさにこの事!まるで響きの良いコンサートホールにいるかのようです。3歳でヴァイオリンと出逢って以来、弦楽器の音色と毎日向き合い、追求し続ける人生を送って参りましたが、このイヤホンでヴァイオリンの音色を聴いた瞬間、「このイヤホンと出逢えてよかった!」と泣きそうになりました。一音一音、全ての音の響きがリアルに耳に届き、どんな編成でも弦楽器が埋もれる事なく、ピッチカートなどの弦を指で弾く音さえも一粒一粒クリアに届きます。私が特に拘っている低音部は、音の深みと共に、重厚感すら感じられます。そして命とも言える高音部は、弦楽器の音を間接的に聴く際に起こりうる“痛い”音が全くなく、その高音の響きにうっとりとし、心から楽しく感じました。木の温もりを感じ、耳が軽く、抜け感により、音がふわっと気持ちよく広がります!このイヤホンでぜひ聴いていただきたいです!そして私自身も、このイヤホンで聴いた時に「なんていい音!」と思うような演奏を目指して、もっと頑張っていきたいと思います。そう改めて思わせてくれた、最高のイヤホンです!』
メーカー保証:本体:1年
※本製品の保証期間はご購入日から起算です。領収書・納品書・レシート(日付け記載)等を必ず一緒に保管してください。
※性能・品質向上のため、画像・仕様は予告なく変更されることがあります。
※上記仕様は2024年11月現在の情報に基づきます。