AK ZERO1
The New Standard for Hybrid Sound
3つの異なるドライバーで構成したトリプルハイブリッドドライバー搭載
Astell&Kern 初のオリジナルIEM(イン・イヤー・モニター)
Astell&Kern 初のオリジナルIEM
『AK ZERO1』は、Astell&Kernならではのサウンドを実現した初のオリジナルIEMです。
ZEROは基準点を表す数字であり、始まりを意味します。AK ZERO1は、Astell&Kernの新たなスタートであり、イン・イヤー・モニターのニュースタンダードとなることを目指しています。
音楽を原音に近い状態で体験することの素晴らしさを通じて、すべての人にインスピレーションを与え、楽しみを提供することを目的としています。
Astell&Kernの意図した通りのアナログに忠実な音で、より多くのユーザーに音楽の楽しさを知ってもらうために、このプロジェクトはスタートしました。

3つの異なるドライバーを搭載した トリプルハイブリッドドライバー構成
AK ZERO1は、Astell&Kernの目指す高精度な音響を実現する為に、特別な平面駆動型ドライバー×1・BAドライバー×2(デュアルタイプ)・5.6mmダイナミックドライバー×1という3つの異なるドライバー技術の音を1つにまとめた、トリプルハイブリッドドライバー構成に辿り着きました。
●ドライバー 1 : マイクロ・レクタンギュラー・プラナー・ドライバー
マイクロ・レクタンギュラー・プラナー・ドライバーは、ヘッドホンではスケールダウンが難しいとされる平面駆動(プラナー)ドライバーの設計を、IEMに応用するために特別に開発された高度なドライバーです。頑丈且つ軽量な平面振動膜を採用し、周波数損失を最小限に抑え、高分子膜と金属薄膜を組み合わせた複合振動板によりBA型のようなクリスタルのようなクリアさがありながら、平面上に整形されたコイルによって駆動することでダイナミック型のような臨場感を両立したサウンドキャラクターを実現しています。
●ドライバー 2 : デュアル・カスタム・バランスド・アーマチュア・ドライバー
カスタム設計されたアーマチュアおよびコイルを使用したデュアルBAドライバーを搭載し、超低歪みで透明感のあるボーカルを実現しています。
●ドライバー 3 : シングル・φ5.6mmダイナミックドライバー
完全に自動化されたエラーフリーのプロセスで作られたφ5.6mmダイナミックドライバーを搭載。従来製法で手作業で組み上げられたダイナミックドライバーに比べ、低歪かつ豊かで深みのある低域を実現しました。

マイクロ・レクタンギュラー・プラナー・ドライバーの特徴
このドライバーは、四角形状の平面駆動振動板を使用しているため、レクタンギュラー(四角形状)と呼ばれます。
高分子膜と金属薄膜を組み合わせた高剛性の複合振動板を持ち、BA型のようなクリスタルのようなクリアさがありながら、平面上に整形されたコイルによって駆動することでダイナミック型のような臨場感を両立したサウンドキャラクターを特徴としています。また、プラナー型でありながらBA型同様のメタルボディのケースに封入することで、従来型のプラナー型では困難であった音響設計の自由度を持たせることを可能にしました。この音響設計の自由度の高さとマルチネットワーク化を組み合わせることで、プラナー型のポテンシャルをより引き出せる設計を実現しました。
磁気回路の面ではこのメタルボディのケースに封入することで振動板を駆動する強力な磁石の磁束漏れを低減し振動板のポテンシャルをさらに高めました。「四角形状の振動板をBA型と同様のメタルボディケースに収めた」のがこのマイクロ・レクタンギュラー・プラナー・ドライバーです。
1) BA型とD型を掛け合わせたサウンドキャラクター
BA型のような極めて剛性のある振動板でありながら、ダイナミック型と同様に平面上に整形されたコイルによって駆動を行うため、BA型とダイナミック型の音の良いところを掛け合わせた方式というのが特徴です。これにより、BA型にもダイナミック型にもない新しいサウンドキャラクターを実現します。
2) 防磁処理により磁束を封じ込めるメタルボディケース
マイクロ・レクタンギュラー・プラナーでは、非常に強力な磁石が使われており組立は高度かつ精密に行われています。この強力な磁石をメタルボディで封入することにより磁束の漏れを低減し、磁束密度を高め能率を向上させています。また、磁束を封じ込めることにより漏れ磁束による他のドライバーへの悪影響を低減し高音質化に寄与しています。
3) 小型化された精密なユニットデザイン
マイクロ・レクタンギュラー・プラナーはBA型と同様のアーキテクチャで設計可能です。つまり、熟成された開発手法であるマルチドライバー化、サウンドチューブの長さや太さ、音響抵抗の組み合わせを利用可能にすることで多様な方法で音質の調整が可能にしました。これらは従来型では大型になってしまうことから困難でありましたが、小型化によって従来の開発手法を可能にし、ドライバーユニットのポテンシャルを大きく引き出すことを可能にしました。また、一般的なプラナー・マグネティックは大型になることが多いためマルチウェイ化の際には耳の近くに置くことが困難ですが、AK ZERO1のレクタンギュラー・プラナーは小型化を行うことで限りなく耳への配置を限りなく近くにすることを可能にしました。

最適なクロスオーバーネットワーク
ハイブリッドドライバーのIEM『AK ZERO1』は、3つの独自のドライバーテクノロジーのサウンドを1つにまとめることに重点を置いています。
理想的な周波数特性による新しいサウンドを実現するために、各ドライバーのパラメーターを徹底的に把握した上でクロスオーバーネットワークの設計を行い、Astell&Kernの求める理想的な周波数特性を実現しました。同時に、各ドライバーを最適な位置に注意深く配置し、μm単位で精密に管理された3Dプリント技術を用いて特別に製造された音響チャンバーに収めました。この精密な筐体により、ドライバーの不要な動きや共振を巧みに排除し、安定したパフォーマンスを実現しています。
そしてAstell&Kern独自の高度なアルミニウム精製技術を用いてCNC機械加工で精密に加工されたメインのハウジングは、内部および外部の振動を低減し、焦点の合った正確なサウンドを実現します。

Hi-Fiグレードの4芯純銀コート OFCケーブル
AK ZERO1のオーディオパフォーマンスをさらに高めるために、取り回しも良くしなやかな4芯構造の純銀コートOFCケーブルを採用しました。
高純度の銀メッキと銅、そしてアルミプラグを使用し、オーディオ信号をロスなく伝達するように設計されています。また、精度の高いMMCXコネクターを採用することで、イヤーハウジングとケーブルの接続品質を向上、安定したパフォーマンスを実現しています。


Astell&Kern シグネチャーデザイン
AK ZERO1のプレミアムサウンドは、今までに体験したことのない新しい世界を開きます。
それを象徴するのが、製品を横切る太い斜線であり、AK ZERO1のアイデンティティを反映しています。「新しい世界への境界線」、このキーワードがAK ZERO1のデザインを表しています。
AK ZERO1のキャラクターラインが生み出すカット面が、光を受けてキラキラと輝き、製品のプレミアム感を強調しています。形状は、耳にぴったりとフィットするように内耳道に沿って丁寧に設計されています。それぞれの面で光が跳ね返り、イヤーピースがジュエリーのように輝きます。
ユニークな形状のノズルは、耳にぴったりとフィットするように細長くなっており、AK ZERO1の3つのドライバーを調和させるのに十分なスペースを確保しています。これにより、ハイブリッドドライバー構成による高品位なサウンドを、正確かつ効率的に耳に届けることができます。


日本でのハンドクラフト
AK ZERO1は、日本の経験豊富な技術者によるハンドメイドと、優秀な設備を用い厳しい工程を経て最高の品質を実現しています。

充実の付属品
サイズの異なる5種類(XS/S/M/L/XL)のシリコンイヤーピースと1種類のウレタンフォームイヤーピース(Free Size)が付属。更にキャリングケースも付属し、持ち運びを容易にします。

製品写真 (タップ・クリックで拡大)
製品仕様
ドライバー |
ハイブリッド型 |
ドライバー数 |
1PD+2BA+1DD / 4ドライバー |
ドライバー構成 |
Special Micro Rectangular Planar Dynamic Driver ×1
Custom Balanced Armature Driver ×2
5.6mm Micro Dynamic Driver ×1 |
形式 |
密閉型 |
周波数特性 |
25 – 30,000Hz |
感度 |
96dB @ 1KHz (1mW) |
インピーダンス |
16Ω @ 1KHz |
THD |
0.7% @ 1KHz |
ケーブル |
4芯純銀コートOFCケーブル(約120cm)
プラグ:3.5mm3極アンバランスL字プラグ、コネクター:MMCX |
付属品 |
4芯純銀コートOFCケーブル、シリコンイヤーピース:5ペア(XS/S/M/L/XL)、ウレタンフォームイヤーピース:1ペア(F)、キャリングケース |
※撮影用小物は付属していません。